13年間の教団幹部としての歩み
はじめに
「10年以上、宗教幹部として働いていました。」
この言葉を聞いた瞬間に、体中に稲妻が走ったような感覚になりました。
「これは深掘り聞かねば!」
そんな使命感が生まれ、幸運にもインタビューをさせていただく機会に恵まれました。
ここでは、そのとき伺ったお話や内容をほぼそのままご紹介します。
私、丸田は、宗教関連の方とのご縁が一切ないまま育ちました。
また宗教に属する方々との交流はほぼありませんでした。
私にとって「宗教」という概念そのものが、遠く離れた世界のように思っていました。
だからこそ、宗教団体に関わっていた方への興味や関心は尽きないのかもしれません。
ましてや宗教幹部として10年近くも働いていたという事実。
その背景には、一体どのような出来事やきっかけがあったのか。
そして、どのような人生を歩み、どういった流れでそのような働き方にたどり着いたのか——。
その興味が、今回のインタビューを行う原動力となりました。
一人の人間が宗教幹部にまで成り上がるうえで、どのようなことをしてきたのか。
また、その過程での心境やきっかけなど。
内容をこれから綴ります。
取材者丸田のスタンス
本編に入る前に、私のスタンスを明確にしておきます。
私は、純粋に知りたいという気持ちだけで取材をしています。
そのため、宗教について良い・悪いと判断するつもりは一切ありません。
また、読者の方に私の価値観や考え方を強要する意図も毛頭ありません。
あくまで中立の立場で書いていますが、同時に当時率直に感じたことなどはそのまま綴っております。
それでは、さっそく本編に入ります。
※この内容は、取材内容をもとに文章として整えたものです。
人物紹介
主人公:さえさん

40代、女性。
現在は関東にお住まい。地元は中部地方。
家族構成は、父親・母親・妹1人
10年以上に及び「世界真光文明教団」にて活動。2024年に活動を休止、2025年1月に正式に教団を脱退。
現在は看護師として勤めている。(2026年現在)
取材者:丸田

福岡在住、30代ライター。
三度の飯より、ウソみたいな本当の話が大好き。
美談よりもアングラな話が好物。
【第一章】宗教は何を目指す団体なのか?
丸田Q:何を目指す団体なのですか?



A:地上天国建設です。



???
所属していた宗教の世界観は、霊界こそが本体であり、現界が霊界を模倣した世界だと考えていました。
ザックリ言えば、霊界=天国。
それを模倣しただけの現世は天国ではありません。
なので、「霊界と同じような素晴らしき世界を現世にも作る!」という目的が、地上天国建設なんですね。
これが教団の目的です。



なるほど!



Q:地上に天国を建設するには、何すればいいんですか?



A:手をかざして魂の浄化することです。



?????
この世界に生きている限り、我々の心には何かしらの曇りが生じます。
それは、自分の行いが悪いとか、家系から引き継いだカルマなど、他にもいろいろあります。
この曇りを晴らしていくために、魂の浄化をする必要があります。
魂を浄化した人たちだけが、地上天国に住めるのです。
つまり、心がキレイな人だけが天国に住めるよって感じですね。
もっと厳密に言えば、「霊相(れいそう)」というのがあって、これは例えば、「手相」や「人相」などの「相」と同じなのですが。
手や顔に相があるように、私の所属していた団体では、霊にも相があるという考えでした。
なので、教団はこの霊相を清めることが大事だとしていました。
私が所属していた宗教は、「魂を川上。その下に心、体があり川下」と言っていました。


人は、魂と心と体で成り立っています。
だから、ストレッチや論理的思考などのような、川下の心や体にアプローチするよりも、川上の魂を清める方が、自然と心も体も清められるという考えです。
逆を言えば、心や体を清めても魂が汚れていれば、永遠に綺麗にはならないんですよね。
真光では、すべての宗教に共通する根本的なことを教えています。
※下図参照↓


真光は全ての宗教の根本部分を網羅!
なので他の宗教の人がきても全然ウェルカムです。



めっちゃ寛容なんですね!



まぁ、うちらの教え学べば他のところでもう学ぶ必要はないよ、って言ってましたけどね笑



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ちなみに、教団では「古事記や日本書紀はうそだ」って言ってました。



えぇ…



Q:逆にもし魂の浄化をしなければどうなるんですか?



A:ゲヘナの火に焼かれます。



ゲ、ゲヘナ…?
教団では、神様には壮大な計画があると教えられました。
それは「人類の魂を綺麗にすること、そして物質的発展」です。
現在物質の発展はしていますが、人類はまだ心を綺麗にできているとは言えないじゃないですか。
そのため、「心を綺麗にしよう!」というところで教団が貢献しているという感じです。
んで、人間は神様の力によって再生、転生してその度、魂を浄化し続けていると言われていました。
でも、何度転生しても魂が浄化されない場合、神様はその魂の存在こと消すのです。
その時に、ゲヘナの火で焼かれる、と表現していました。



Q:魂の浄化ってどうやるんですか?



A:手をかざせばできます。ただし3日間の研修を受け、ペンダントを受け取らないといけません。
入信と修行の儀式



Q:3日間の修行とは一体…?



A:3日間、研修場に滞在して、「手かざし」の修行をします。
大事なことは「魂の浄化ができるようになる」ということです。
魂が浄化されることで、地上天国に住めるようになるからですね。
研修を受けて魂の浄化ができるようになれば、自分で自分の浄化もできるし、自分で誰かの魂の浄化ができる人が増えます。
そうすれば、それだけ浄化される魂の総量が増えますね。
また誰かの魂の浄化をすることで、実は浄化されている人よりも、浄化をしている人の方がより魂が清らかになるという嬉しいメリットもあります。
浄化している人は、浄化している間より濃く神様と繋がれます。
そのための3日間の研修を行うのですが、3日の研修の後に、「神様と繋がれるペンダント」を受け取ることで浄化ができるようになります。


この神様と繋がれるペンダントを受け取るには、自分の形を清め、さらには浄化するためのやり方などを学ぶ座学が必要となります。
また浄化を実際に行う時は、相手に手をかざすような姿勢をすることで浄化ができます。
いわゆる、「手かざし」と言ったりします。
手かざしの時の意識の仕方なども学びます。
【補足】手かざしをする教団は多いそうです。



Q:なるほど。具体的な修行内容を教えてくれますか?



A:まずは3日間、神様の光に満ちた空間にいることが必須です。
研修が3日間あります。
研修用センターにて修行を行います。
この研修の場所というのがとても大事でして。
その空間には、神様の光が満ちている(御神体がある)場所ということらしいので、そこに長く滞在することが大事だと言われました。
ですから、研修中は1日10〜17時はいなきゃならなかったんです。
そのうち休憩時間が1時間。
休憩時間を除いた8時間を3日で合計24時間、その神様の光が満ちた空間にいることが浄化ができるペンダントをつけるための条件なんです。



Q:ほお〜!他には何をしましたか?



A:座学や浄化の練習などです。
具体的には、
- 肩の力を抜いて、浄化する時の想念の送り方とか
- 想念がブレないようにする方法とか
そんな感じですね〜。
この想念を送るのは、相手のおでこの松果体という脳の真ん中にある小さな内分泌腺なのですが、ここに集中して送るとか、そんなイメージトレーニングもやりましたね。
あとは後頭部とか体全体に27箇所のツボがあるから、そのツボの探し方とか、あとは創始者の名前とかそういった座学がありました。
その3日間を終えることで、ペンダントを受け取れます。
そして、手かざしによって、自分で自分自身、他の人の浄化をできるように成ります。
私もその流れでペンダントを受け取りました。



あとは、ペンダントの置き場とかについても学びました笑



ペンダントの置き場?
ペンダントって神様が宿る神聖なものなので、置き場所ってめっちゃ大事でして。
常に身につけておくことが大事と言われました。
日常生活では、お風呂に入る時以外は常に身につけることを推奨されていましたね。
濡れても汚れてもダメで、なのでペンダントを地面とかにおいてもいけないなど。
そう言ったことも研修中に学びましたね。
ちなみに、旅行の時なんかは大変で、ペンダントの置き場を探すのに一苦労でした。
【補足】支部によっては、ルールがゆるかったりするそうです。



Q:浄化によって具体的にどんなメリットがあるんですか?



A:例えば病気が治るとか元気になるとか、人生がよくなるとかそんな感じですね
中には、妊婦さんなんかも修行に参加されていて、お腹の赤ちゃんが生まれてくる前からすでに浄化しておくんだそうです。
ちなみに浄化は、遠隔でもできます。
一応、地球の裏側の人にも実施できると教えられました。
その宗教は神様はみんなと繋がっているという理屈でした。
ただ、そのペンダントを身につけるとより繋がれて浄化もできるって感じです。
そういうわけなので、一応やろうと思えば、地球の裏側の人とかどこにいる人でもできるんです。
ただ、やはり遠方の人よりは、近い人の浄化をする方が疲れないんですけどね。



なるほどですね。ありがとうございます。
【第二章】なぜ宗教に入団したのか?



Q:そもそもなぜ入団をしたのですか?



A:母からの勧誘でした
正直、昔は母親から「宗教には気をつけなさい!」と口酸っぱく言われて育ってきたのですが、まさかその母親から勧誘されるとは思いませんでしたね〜笑



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Q:え?何がどうなってそうなるんですか!?笑



A:少し遡りますが、母親のお母さんがおそらくその宗教のことを知って、そこから母親がハマっていったんだと思います
私が母から宗教へ勧誘されたのが15歳の頃でした。
ちなみに、ペンダントで浄化の3日間の修行をしたのも15歳の頃です。笑
高校受験が近いタイミングでした。
母親がその宗教にハマってから、まずは妹、そして私の順番でその宗教を勧められました。
ちなみに、父親には内緒にしていました。
バレたら怒られるので笑
まぁ後々バレるんですけどね…笑



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バレて、離婚騒動にまで発展しましたw
無事ことなきを得ましたがw
最初の頃は母親に連れて行かれて、宗教施設に出入りする感じでした。



正直、行くのがめんどくさかったです笑



そうなのですね〜w
渋々、母親について行って、施設の人たちと知り合って終わるだけだったのですが、ある時から母親からしつこく「浄化の修行をして欲しい」と言われるようになりました。
そんなに宗教のモチベーションがなかったので嫌だと拒否し続けていました。
でもそれから母親の行為がもうしつこくて…笑



…苦笑
高校受験に向けて勉強していたんですけど、急に母親が部屋に入ってきて、首筋とかに手を当て始めるんですよ!笑
もうやめてよ!!
って言ってたんですけど、なんだかんだ手をかざしてきてて…笑
それでしつこく母親は勧誘してきたんですけど、
私もずーっと断り続けていました。
でも、ついに母親の勧誘を受け入れて修行することにしたのです。



Q:なぜ母親の勧誘の受け入れたんですか?



A:受験近いと言うこともあり、おそらく切羽詰まってたんだと思います。
「やれること何でもやる!」みたいな気持ちだったんです。
でやれるだけ勉強やり尽くしたけど、それでも不安だったこともあり。
母親の言う3日間の修行を受けることにしたんですね。
これで15歳の頃に、ペンダントをゲットしました。
それから迎えた、高校受験。
なんと合格しました!
そこで感じたんですよ。
「あー神様いるわー!」って笑
というのも、私が受けようと思っていた高校って、
「今の学力じゃあ絶対に受からない」って学校の先生にも、塾の先生にも言われていたんです。
周り全員から受からないって言われていた高校だったんですけど、制服が可愛いしー、なんかいい感じだしーと思ってどうしても入りたかったんです。
周囲の声とかガン無視して受験したら無事受かったんですよね。
そんなことが起こったから、神様っているんだって思って、それから宗教にモチベーションが沸きました。
まぁ…今思えば、私めっちゃ勉強してたし、めっちゃ頑張ったから。
それで自分の実力で受かったと思っているんですけどね…。



うぅむ。。。なるほど。偶然が重なったのもあるのですねぇ。



Q:学生の頃は宗教活動は積極的に行いましたか?



A:そうですね!
中学の時は、家からは遠かったので、母親から車で連れて行ってもらわないといけない距離でした。
でも高校に進学してからは、学校の近くに施設があったので、学校帰りに通っていましたね。
その施設に同年代の人が多くいたので、結構仲良い人もいました。
なので、宗教の活動よりは、友達と会いに行くために通うという感じでしたね。



Q:どんな活動をしていたのですか?



A:主には、勉強会とか浄化の練習などをやっていました。
他の支部とかは、飲み会とかみんなでワイワイ食事なんかもあったらしいのですが、私の所属していた支部は厳しいので飲み会とかは禁止でしたね。
そんなことやってるなら、神に奉仕しなさい!浄化をしなさい!って感じでしたから…。
【補足】教団組織図





Q:教団の方の年齢層ってどんな感じなんですか?



A:けっこう幅広いですよ
ちなみに私の通っていた道場の規模は大きい部類だったので500名ぐらいはいたと思います。
ペンダントを受け取れるのは10歳からなので、10歳の子から学生、社会人、高齢の方もいらっしゃいました。



Q:10歳からペンダントを受け取る人いるんですか?



A:いますよー!
10歳の子とかは、例えば両親がその宗教に入信していたり、両親が幹部として勤めているケースとかあります。
なので、10歳の時から将来は導士になることが夢という人もいましたね。



スゲェ…!!世界広いな…



Q:高校卒業後はどうでしたか?



A:高校卒業後も同じように、定期的に施設に通って活動していました。
高校を卒業した後は、同じ県の短大に進学しました。
本当は都会に行きたかったのですが、所属していた支部長から「この県から出ない方がいい」と言われたのもあって、自分の地元と同じ県内の短大へ進学しました。
支部が変わったので、所属変更の届けを出して、OKもらってから短大から通える支部へ通うようになりました。



Q:将来の選択肢は、その支部長に従った感じだったのですか?



A:そうですね!その当時は支部長の言うことは絶対だと考えてました。
というのも、私が所属していた支部って全国でもエリートとされており、有名だったんです。
定期的に、他の支部の人たちとの交流もありましたが、私が所属していた〇〇支部の名前を出すと、



おお!すごい!



え?あの〇〇支部で御神業(ごしんぎょう)できるなんて素晴らしい!!



羨ましい!私もその支部に行きたい!
と言われました。



えーすごい!全国的に有名なんですね!



なんでこんなに有名なのかというと、その支部長がとてもデキる人だったんですね。
※支部長とは、支部の拠点のトップ
その人はとてもカリスマ的存在で、話術や話も素晴らしく、さらにはストイックさがあったので、とてもみんなから熱い支持を得ていたんです。
そんなエリートが、たまたま私が所属していた支部のトップだったこともあり、私は支部長が言うことは絶対だと、疑いもしませんでしたね笑
例えば
支部長が「カラスは白だ」と言えば、カラスは白なんですよ。



???
仮に黒に見えるなら、それはまだ私たちの視野が曇っているからなんです。
まだ浄化ができていないんですよ。



?????
これはあくまで例えですが、つまりはそれほどまでに彼の言葉には信頼を置いていました。
それもあって、支部長が「この県から出ない方がいいよ」と言われた時は、素直に従って、県内の短大に進路を決めたって感じです。



Q:支部長がストイックとは、具体的にどうストイックなんですか?



そうですね〜。いろいろちゃんとしていたところですかね。
支部長はとにかく信仰心が強く、お導きの人数も多いです。
お導きって何かって話ですが、月の初めに支部に入団してもらう人数の目標が発表されるんです。
支部によって人数は異なりますが、
例えば道場が小規模なら数名ですが、私が当時所属していた支部は大規模だったため、月に10名ほどを教団の勉強会や説明会に集めることが言い渡されていました。
この集める行為をお導きって表現していて、
つまりは、月の目標10名をお導きすることが毎月のノルマでした。
その目標数字をその支部長は毎回達成されるのもあって、結果にストイックですごい!って感じでした。
また他の支部に比べて、私の所属していた支部のルールが厳しいんですよね。
飲み会とか禁止していたのも、支部長の方針でした。



Q:学校を卒業した後は、どんな感じでしたか?



A:卒業して就職した後も、継続して通ってました。またイベントにも参加したりしていました。
最初はメーカーの営業事務として働いていました。
規模は家族経営の中小企業でしたね。
日中は勤務して、その後通う感じだったので、別に会社の人にも内緒というか、打ち明けることもなく、淡々と続けていました。
まぁぶっちゃけ、後でバレるんですけどね…笑



Q:なぜ会社の人にバレたのですか?



A:たまたまバレました笑
会社終わって私は、そのまま車で道場に向かっていたんです。
そしたら、本当たまたま、私の後の車が同じ会社の人が乗っていたらしくて、私が宗教施設にブーンと入っていくのを目撃されましてw



笑
それで、「あ、アイツ宗教入ってるんだ」ってバレました笑
とは言え、そのことは社内では広まりましたけど、何も言われなかったですね。
信仰って別に自由なんで、多分何も言ってこなかったんだと思います。



お、よかった!
ちなみに、私が勤めていた頃に、社長が事務員を一人募集したいって言ってたんですね。
なので、私が所属していた支部の人に声をかけて、その人が入社したんです。
これによって、
とある小規模の会社に同じ宗教の人間2人もいる、みたいな状況ができました笑



いろんな意味で面白い会社だwww



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Q:社内でのトラブルとかは一切なく?



A:1回だけ、めっちゃ揉めたんですよねー!笑
これは今思い出したら、「自分やば!」って思っちゃうんですけども〜笑
会社があっても、土日とかに宗教のイベントがあるので、会社と宗教は両立できていたのですが、1つだけ問題がありました。
それは宗教の2月のイベントです。
2月だけは立春の日にイベントがあって、これが土日だったり平日だったりするんですね。
で、その時、たまたま2月の立春の日が平日だったんです。
会社もあるけど宗教のイベントもあるって状況でした。
なので、私は宗教のイベントを優先するため、会社に休み届けを出すことにしました。
ただ、事務員のもう一人、同じ支部の人も同じイベントに参加するので、平日に事務員2人が突然、休み届けを出すみたいなことになりまして笑
社長もさすがに困惑してました…苦笑



小さい会社で2人欠勤はキツい…笑
社長が「この日は、2人抜けられるのは困るなぁ…」と言ってたんです。
なので私は言いました。
「じゃあ、会社辞めます!!」



Q:え???なんで!??笑



A:だってイベントに参加できないですもん
支部長にも相談したんですよね。
そしたら「宗教のイベントも優先できないような会社辞めた方がいいよ」って言われまして。
当時の私は支部長の言葉に疑いが1ミリもないので、「確かに」って納得しました笑



御神業(ごしんぎょう)もまともにできない会社は辞めなさい
みたいな。
そう言われていたのもあって、社長には「辞める!」と言ったわけですね笑



当時の私は、仕事よりも宗教が優先だったので笑



すげぇ!!笑
その時に、自分の宗教の話とかいろいろ語りましたね〜。
社長が「最終的に、守ってくれるのは神じゃなく仕事だよ!」と言われましたが、ガン無視してしまいましたw
なんか言っても多分わかってもらえないだろうな。
本来はみんなに宗教に行ってもらって、お導きを受けるべきなのに。
なんて思ってました。
その後は会社を辞めて、土日休みができる経理事務の仕事を始めました。
正直、宗教が優先なので、仕事はなんでもよかったですね笑



Q:もう1人の宗教の方も会社にバレたのでは?笑



A:いや、ごまかせました!笑
一応口合わせて、たまたま休み希望の日が被ったという体だったので、バレてないんじゃないかなーと思います。
組織構造と定例行事



Q:少し話はそれますが、組織の構造とか、定例行事ってどんな感じなんですか?



A:構成としては、まず本部があって、全国に支部があります。
※再掲載


ちなみに外国にも支部がありますね。
本部があって、指導部があって、そこから地域ごとに道場があります。
行事やイベントは、月の第一日曜日に祭りとかお祈りがあって、全国から本部に人が集まります。
飛行機やバスで行く人が多いですね。
そこで全国の人たちと交流する感じです。
またここでは、毎月の目標とか、誰がどこの支部に移動になるか?なども決定します。
第二日曜日は道場に通って、みんなで波長合わせをする日です。
そして月末の3日間は、浄化の技術を習得する修行期間となります。
そんな感じで毎月イベントがあります。
また2月の立春の日は、また別にイベントがあるんですね。
これらに参加することで、神様との繋がりをより強くしていける、と言われていました。
幹部になった経緯



Q:もうここまでだけでもめっちゃお腹いっぱいなのですが笑
ここからなぜ幹部になったのですか?



A:きっかけは母親の病気でした
幹部というか、厳密に言えば、「導士(どうし)」という立場です。
でもまぁ、いわば道場を管理したりイベント開催したりしていたので幹部みたいなものですね笑
きっかけは私が普通に会社勤めをしていて、28歳の頃。
母親がガンになりました。
これを支部長に相談したところ、



家系の曇りが深いね〜
って言われました。
さすがに私も「これだけ教団に尽くしているのに、病気になるの?」って疑問に思いました。



今までの見えない負の貯金が溜まっていて現象化したんだよ
という説明をされました。



よく聞いて。これを消していくしかない。そのためには、今まで通りの普通のやり方ではダメだ。
と言われたんです。



もっと神様に身を捧げなさい。
レベルアップしなさい。
そのためにも、あなたか妹さんのどちらかが幹部になりなさい。
そう言われて、幹部になるという選択肢が生まれました。



でも、ハッキリ言ってなりなくなかったです…w
なので、妹になすりつけようとしました笑



でも妹もなりたくないって、私になすりつけてきました爆笑
んでどっちが幹部になるか?って話で私と妹は揉めに揉めましたねw
今思い出したんですけど、
夜、暗い中、車の中で私と妹、お互い号泣しながらなすりつけ合ってました〜ww
まじヤバいですよね〜…w



すみません…面白すぎます。
ただ、妹は別の県で仕事していたので、道場に近いのが私でした。
それで支部長が「長女がなりなさい」ということで、もう絶望しましたね。
全てを諦めて、幹部になることを決意しました。



Q:そんなに嫌だったんですね



A:めっちゃ嫌でした!!
というのも私、30までには結婚したい!って強く望んでたんです。
その当時は28だったわけですが、幹部になるためには2年間の修行がまた必要なんですよ。



2年間の修行…
だから、幹部になる道を選んだら、30で結婚は無理だわってなって。
その時の感情はもうグチャグチャでしたね笑
幹部になるためには、願書を書いて提出する必要があるのですが、泣きながら書きました。



本当はなりたくないのに、「なりたいです」と願書に書いてましたから笑



切ないけど、やっぱり面白い。
ちなみに、幹部は教団内の人にとっては憧れの対象でもあるんですね。
子供から大人まで幹部になりたいと思う人はいました。
その人たちの願書は「立派な幹部になりたい!」みたいな前向きな内容だったのに、私の書いた願書は「家系の曇りを深いから、払したい」みたいな内容でしたからね笑
んで提出したら、「可哀想すぎる!」という理由で、却下されました笑



心がボキッと折れましたね〜笑
書き直してきなさい!と言われて、願書を書き直すハメになりまして…笑
んでまた泣きながら書き直して提出しました。
そしたらここからが試練でして笑
というのも、願書が受理されるためには、親のハンコが必要なんですね。
母親はガン治療のため入院しているため、父親から印をもらいなさいと上の人から言われました。
で父親に印をもらうためお願いしたのですが、父親は断固として拒否されました。
もともと父親は宗教には反対派だったこともあり、何がなんでも認めない!という姿勢でした。
私も必死で「お願いお願い!」と数日にかけて言いまくりました。
本音では「ぜーったいになりたくない!」と思っているのに、言葉では「なりたいからお願い!」と必死でお願いして、父親からは断られ続けるという。
本当にしんどかったですね…。
ここからさらに、意味不明な状況になりまして。
母親も自分のせいで、娘が幹部になろうとしていると気を遣ってくれて、「幹部にならなくていいよ!」って言ってくれたんです。
でも、支部長からは許可をもらってくださいと言われていて、私はそれを鵜呑みにしているし、母親は「行かなくていいよ」って気を遣ってくれてるし、
私は、本心は行きたくないのに、行くー!と言い張って、父親は断固として拒否しているっていう…。
まさに地獄絵図…笑
こんな状況が数日続きました。
でも結局、父親は最後の最後まで認めてくれなかったですね。



Q:じゃあ、無理じゃないですか?



A:いや、それが、その旨を上の人に伝えたら、「じゃあ母親の印で良いです」って言われて、最初からそれ言えやーって思いました。笑



なんだそりゃw
んで母親の印をもらって、最後にテストがありました。



Q:どんなテストですか?



A:主に簡単な筆記試験と、健康状態のチェックですね。
どっちもよっぽどじゃないと不合格にならないので、普通にパスしました。
こうして、幹部になるための2年間の修行が始まることとなりました。



父親からは、「うちの家の墓には入れない!」とか、「家の敷居をまたぐな!」と言われました。
でもしょうがないって思いましたね。
仕事も辞めて人生終わったなと。
帰る場所もない。
出家したみたいなもんです。
もう一生、神様に命を捧げるしかない。
来世に期待。
そう思っていました。



悟ったのですね…。
導士の修行編



Q:その2年間って何するんですか?



A:浄化の練習や座学、そして幹部として勤めるためのありとあらゆることを学びました。
まず、幹部になるための専用の学校があって、そこに入学しました。
その学校の場所が山の中でして、この学校施設に住み込みで学ぶ形になります。
この2年間は恋愛禁止・携帯も禁止。
外部とのやりとりは文通のみ。という感じでした。
前から「ここだけは行きたくない!」と思っていたのですが、結局行くハメになったんですね〜。



Q:2年間辛くなかったですか?



A:あまり覚えてないです笑
うーん、そうですね…。
楽しくなかったことはないですが、正直記憶が…苦笑
この2年間は、とにかく早く終わって欲しいとばかり考えていました。
2年間の学校生活では、先輩と後輩みたいな人たちもいる状況でした。
その中でも感じが良い人と悪い人がいました。
あぁ、神様に仕えることをやろうとしているのに、こういう人もいるんだなって思いました。
理不尽との戦いで、納得いかないこともありました。



Q:学校の入学の詳細について教えてください



A:まず入学する時は、一般常識テストがありました。
よっぽどじゃない限りは落ちないです。
その宗教の創始者の名前が書けたら受かるんじゃないかな?笑
あとは健康状態のチェックがあって、これらをパスすると入学できます。
入学金は10万円。
制服とPCが受け取れます。



御礼金という、言わば給料みたいな感じで毎月3万円がもらえます。
と言っても、自分が自由に仕えるお金はあまりないんですけどね…汗
毎日お清めの御礼代として100円をご奉納します。
これで月3000円はかかる計算です。
さらに、月に1万円はご奉納して、ほか食費、日用品に使ってほぼ手元に残らない感じです。



Q:人数とかカリキュラムはどんな感じでしたか?



A:同期が40人ぐらいでした。
18〜40代ぐらいの年齢層でしたが、若い人が多かったですね。
2年間は候補生扱いとして、学校で住み込みで訓練する形式です。
新書の書物の勉強。講師になる勉強。未祭りの準備・運営
卒業したら、すぐに支部の方に配置されて、拠点を運営する必要があるため、これらのノウハウを叩き込まれました。
友達も何人かできました。
携帯も恋愛も禁止でしたからね〜。



ちなみに、この2年間は世間がガラケーからスマホに切り替わったタイミングだったので、修行終わって世間に戻ったらビビりました笑



それはすごい衝撃ですね!!笑
え?みんな謎の機械使ってる!?っと思って笑
細かいルールだと、修行中はお菓子も飲酒もダメ。
定期的に祭りがあったのですが、打ち上げ後の食事はOKでした。
外部との連絡もNGだったのです、必要な物とかは、買い出しして欲しいリストを幹部の人に渡すと、その人がスーパーとかで買ってきてくれます。
現場実習というのが定期的にあって、それは1人あるいは2人のペアで行くのですが、この時は地上に出られます笑



Q:その学校の1日のスケジュールはどんな感じですか?
朝5時、起床。
起きてすぐに点呼が始まって、マラソン。
その後掃除をして、朝食を食べてから授業。
食事は朝、昼、晩の3食。
それ以外は、基本的に座学とか研修、浄化の練習などを行う。
ちなみに、食事は、メニューはご飯、味噌汁と一品物。
朝ご飯の時間は5分
昼ご飯の時間は7分
晩ご飯の時間は7分です。
23時に就寝。
という感じでした。



Q:ハード過ぎません?笑
特に食事の時間とか



A:そうですね〜。
でもご飯はスピードに慣れてくれば、おかわり行けるようになります笑



Q:それ大丈夫なんすか?



A:具合悪くなる人はいましたね。
私は大丈夫でしたけど



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でも今思えば絶対に栄養不足なのは間違いないです。
だってこの2年間、生理が止まりましたもん!笑



えぇ…!?
地上に戻ると生理が始まって、学校に戻ると生理が止まるという。
絶対にタンパク質とか足りてない。
このことを幹部とかに言ったら、



そういう女性的なものは神様が止めてくれているんだよ!
って言われましたね。苦笑



もはや犯罪では…?



Q:しかし厳しいルールですね。ルール違反したらどうなるんですか?



A:反省文書かせられますね
あまりに酷いと退寮させられたりします。
私も反省文を書かされたことが一度だけありました。
寮ではお菓子が禁止されていたんですけど、その時仲良かった人とこっそり食べたんです。
んで部屋に隠してたら、急に部屋の中の抜き打ちチェックが入りまして。
私はうまく誤魔化したのですが、その子はバレちゃったんですね。
私だけ助かるのも釈然としなかったので、私も「食べました!」と名乗りを上げてバレたって感じです。



男気すごい!



Q:途中で辞めることはできるんですか?



A:はい、できます。
私の同期でも2人は脱走しました。
1人は今も何やってるかわかりません。笑
中には、精神的にやられてしまう人もいましたねぇ。。。
【第三章】幹部へ
幹部として働き始めてからの日々



Q:2年間の学校生活が終わればもう導士として働くのですか?



A:いえ。その前にテストがあります。
筆記試験と実技です。
試験は教団の教えに関する筆記テスト。
実技は、実際に問い合わせが来た時に回答するテストでした。
問い合わせというのは、実際に全国の各拠点の道場で取り組みが始まった時のシミュレーションです。
本格的に始まった場合は、1人で全部運営しなければならないし、誰にも聞ける人がいないんですね。
なので、実際に施設に通っている人たちからの質問などを全て自力で回答できる必要があるんです。
その筆記と実技の両方のテストをパスして、晴れてデビューとなります。



Q:ぶっちゃけ給料っていくらぐらいなんですか?



A:月10万円が基本給です
実はこの導士のシステムは大きく2つありまして。
1つは、ボランディアで運営するタイプ
これは主に仕事をしながら、導士を務めている人ですね。
このタイプのメリットとしては、2年間の修行はしなくて良いのです。
デメリットとしては給料がないということですね。
もう一つは2年間の修行を経て、導士になるタイプです。
これはまさに私もそうなのですが、このタイプだと給料が出ます。



Q:月10万円ってどうなんですか?足りるんですか?



A:足りません
一応、各施設の道場に住んでいるんで、家賃はかからないですね。
ただご奉納として毎月いくらか支払う必要があるので、食費とご奉納とほか生活費で月10万円がギリギリでした。
導士として努めていると、転勤があって、第一日曜日は本部に召集されるのですが、それら移動費は本部持ちとなります。
転勤に関しては、1週間前に突然知らされるので、費用負担がないとはいえ大変でしたね苦笑
お給料は昔は1年に少しずつ上がっていたのですが、ある時から上限から上がらなくなってしまいまして苦笑
また妻帯者には手当がつくシステムでしたね。



Q:どれぐらい転勤があったのですか?



A:兵庫県で6年間勤めて
そのあと東京で8ヶ月
長崎で2年。
大分で2年ぐらいです。



Q:具体的にどのような活動をされていましたか?



A:基本的には、1日ずっと拠点にいまして、信者が来られたら浄化しています。
1人で来られた方には、私が直接浄化しますが、2人で来られた方には、来られた方がペアになって浄化を行っていただくということもやっておりました。
家族で来られる方などは、複数人いらっしゃるので、人数によって、誰と誰が浄化し合うか、などのペア決めを行ったりもしていました。



Q:信者の方がわざわざ拠点に来られるのはなぜですか?自分たちでできるなら、ご自宅でもできそうな気もしますが…



A:理由は、拠点の空間内が神聖な領域とされており、その中で浄化し合うのがベストだとされていたからです。
ですので、信者の方は、毎日拠点にきて、浄化をして、信者の方も誰かにするという事を推奨されていました。
もちろん、家でも浄化はできるのですが、拠点に来ることで、神様の空気感に触れるので、波長が合わせられるのもメリット、とされていましたね笑
つまり、拠点に来る事によって、俗世で乱れた波長を整えることができる、みたいな感じですね。



Q:1日のスケジュールを教えてください



A:基本、導士は24時間、拠点、すなわち道場に住んでおり、営業時間は朝の10時から夜9時までです。
ちなみに、各地域の拠点によって若干違っているがだいたいはこの時間帯が営業時間です。
そして、月曜日はお休みでした。
ちなみ、数十年前までは休みなしだったそうです笑
朝は、御神殿の清掃をやります。
時間はだいたい5分〜30分ぐらいかかります。
御神殿の扉を開けて、迎える準備をしていました。
これは私がやっていましたね。
中には、信者さんが朝来て御神殿を清掃しているという拠点もありましたね。
朝10時になると、最初は、開始のお参りをします。
だいたい、この30分ぐらいかかりますが、
ちょっとめんどくさい…という時は略式で済ませて営業開始することもあります笑
それから、浄化をして交換とお清めのお礼をします。
昼食は、忙しい時は合間を見て食べたり、あとは信者さんが持ってきてくれたりします笑
ちなみに、暇な時は1日誰も来ない、なんてこともあったりします。
自炊。信者さんが持ってきてくれる。
あとは、信者の方が来られたら浄化して、終了です。
〜21時まで。終了のお参り。掃除をして終わる。



Q:信者の方がやってくれたり、昼食を持ってきてくれるのはすごいですね!



A:させていただいているという奉仕の精神が大事だとされていたのもあります。
そういうことを、教団では言われていました。
ですので、信者の方が道場に来られて、例えばトイレとか掃除してくれることもあるのですが、
それは、「してくれてありがとう!」というよりは、信者の方が「させていただいている!」と思っているわけです。
他にも道場の壁の修繕などは、大工さんが無償で修繕してくれたりもありました。
これもさせていただいているという奉仕の精神だ!となっていました。
持てる力やスキルを神様に使いましょう、みたいな。
今思えば、搾取もはなはだしいですよね笑



Q:信者の方が来られた時はどう対応されるのですか?



A:信者の方の相談や悩みを聞いて、それから浄化するという流れです。



Q:相談内容ってどのようなものですか?



A:たとえば
・夫婦間、親子関係のことだったり
・お金のこと、借金のこと
・子供がアル中で〜とか…
そういった感じが多かったと思います。



Q:その悩みに対して、どのように伝えるのですか?



A:いろいろ聞いて、アドバイスします。
そして、浄化するといった流れです。
あとは、「先祖供養した方がいいですね」みたいなことも言ったりしていましたね笑



Q:いろんな人が込み入った相談もされるのはすごいですね!



A:隠さず、なんでもいうことが大切だと、教団では言われていました笑
いわゆる、相談というか懺悔というか。
なんでも相談することは、神様への報告となり、それによってご加護が受けられる、という感じでした。
ちなみに、うちの母も何でも話してましたね。
家のことの小さいことから、大きなことまで全部しゃべっちゃう。笑
いろんなことが筒抜けだから、恥ずかしかったですね…苦笑
信者の方はいろいろ相談してくるんですよね。
- 離婚しようと思う。
- 具合が悪くて
- 病院に行った方がいいですか?
みたいな
自分では決めれなくて、導士に決めてもらおうと来ているから、責任を追いたくない、みたいな。
だから、何も現状が改善しないという人も多かった気がします。



Q:道場内で行うべき細かな作業などは何がありましたか?



A:お金の管理や掃除などもありました
そもそもご納金というシステムがありまして、信者の方が道場に来られた際には、1回100〜300円収めることがルールにあります。
とはいえ、絶対!というわけではなく、財布忘れた人は次回ね〜とか。
少しゆるめです。
んで来た人は、ご奉納してから自分のお参り、そしてお清め。
最後にまたお参りして帰宅という流れです。
滞在時間は人によってまばらで、全身の浄化はだいたい60分ぐらいです。
ただ、時間がない人は浄化を受けるだけで帰る人もいます。
信者の人が道場の中に滞在してくれる人もいます。
その方は、道場に来られる信者の方の浄化のお手伝いをしてくれたりします。
御神殿に飾っているお花は切らさないように、水を変えたりする、みたいなご奉仕がちょくちょくあるのですが、これらも信者の方がやってくれたりしていました。



Q:拠点でのイベントなどについて具体的に教えてください



A:主には人と集まっていろいろやっていました。
第二日曜日は、拠点でのお祭りがありました。
このお祭りは、ざっくり言えば祝詞の奏上をして、お祈りして、最後はみんな交流して終わりです。
昼の1〜2時ぐらいには終わります。
まずお祭りの準備ですが、前日から準備が始まります。
信者の方が来てくれて、お供物を盛り付けてくれます。
リンゴを磨いたり、お米、お酒、果物、野菜、卵などを盛り付けてくれます。
ちなみに、品物も信者の方が買ってくれます。
代金も信者の方が持ってくれます。



Q:すご!皆さんが動いている間、さえさんはその時、何やってるんですか?



A:全体のチェックです
お供物など確認して、ここをもっとこう直した方がいいよ〜とか。
そんなこと言います笑
月1回、特にお祭り前には、本格的な清掃があります。
毎日、清掃するのですが、この本格的な清掃は特に御神殿を徹底的に綺麗にする清掃です。
ご神体は、中央に掛け軸。左右に像が立っています。
普段やっている清掃は、下や壁の掃除なのですが、本格的にやる時は、掛け軸を巻き上げて銅像もふく感じです。
これは祭り前などにやりますね。



ちなみに、銅像の掃除の仕方には決まりがあります。



え?
私が導士になるために、2年間修行をしていましたが、その中でも銅像の拭き方はめっちゃ教え込まれます笑
銅像の頭、目、背中など、パーツごとに使う道具とかやり方があるんです。



細か!笑
なぜそんな清掃方法なのかというと、神様と人間で分けているからです。
神様の神聖な空気に、俗世が混じらないようにするって感じですね。
ですので、まず御神殿では膝を着いてはいけないし、清掃用の服装に着替えます。
また神様用の洗濯機もあります笑
タオルは落としたらもう使えません。
一応、落としても15分間清めたら復活できる場合もありますが、それができないこともあります笑



三秒ルールみたいだw
そのため、清掃はミスが許されないし、ミスしたら悲鳴が上がりますね笑



神様の掃除は命がけなんやな…
そして、清掃が終われば、次は祝詞の奏上の練習ですね。
と言っても、これは祝詞を奏上する担当の人が選ばれた場合に、その人が当日までに練習すると言った感じでしょうか。
祝詞は4種類あって、それぞれのパートごとに誰が奏上するか?
4人の担当が信者の中から選ばれます。
そして、その人たちが当日に向けてリハーサルをするという感じですね。
ちなみに、奏上が上手な人、苦手な人はいらっしゃいました。



Q:祝詞とは天津祝詞ですか?



A:いや、おそらく違うと思います
というのも、祝詞ではなく、「祝言(のりごと)」と呼んでましたから笑



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導士の修行期間中に、祝詞の冊子をもらいます。
天津祈言の一般のやつは間違っているって教わりましたね笑
話ちょっと戻りますが、導士の2年間の修行中には、200ページ近くある祝言を覚えさせられました。
しかも、試験もあって。
全部を漢字で一語一句間違わないように書くというテストもありましたよ。
それをパスしないと、不合格というので、必死に暗記していましたね…苦笑
月1回の道場での祭りは、式典は30分。
お参りして、祝詞の奏上、そして最後は近況報告なのですが、近況報告は主に、本部のお言葉のビデオを見るということをやっていました。
第一日曜日には、本部に導士が赴いて本部でありがたいお言葉を聞くのですが、その内容を収録したビデオを第二日曜日では見るという流れです。
終わった後は、ご飯食べたり、連絡事項したりして、昼の1〜2時に終わる流れです。



Q:月のイベントは他にありますか?



A:うーん、あとは、最後の金・土・日はペンダントを受け取る研修ですかね。
ちなみに、この研修を行えるのは、研修講師の資格を持った人だけです。
若干この辺りのシステムは複雑ですね。
ちなみに、私は講師の資格を持ってました。



すご!
導士を2年勤めたら、講師の資格が得られる試験を受ける権利が得られます。
なので、導士としての経験年数が必要になります。
導士じゃない人は、一般の幹部は全員が受けられるわけではなく、これは場所によるんですね。
大規模な道場は一部受けられるところもあったりします。
なので、2年の修行を受けているかどうかは、今後のキャリアに大きく影響を与えてきます。
道場によっては、講師の資格を持っていない人もいるので、その場合は別拠点から、別の講師が来る時もあります。
でもこれも、必ずしも希望が通るわけでもないですね。



Q:他にやっていたことはありますか?



A:教団の信者さんを増やす活動として、第3日曜日は布教イベントを行ったりもしていましたね。
イベントは主に道場で行われていました。
種類は多種多様です。
お店を出すこともあれば、講座を開くなどしたりもあります。
例えば、ハーブティの先生が信者の中にいらっしゃれば、ハーブティの講座をやったり、大工さんならDIY、お茶の先生がいればお茶の講座など。
宗教について、というよりは、ただひたすら楽しめるようなイベントをやっていました。
何をやるかとか、どうやるのか?などは地域や拠点の場所、都会か田舎などでも異なってくるので、それぞれの場所でそれぞれのやり方でやっていたのだと思います。
ちなみに、私は講演会などをやったりしていました。



Q:イベントから教団へ勧誘するってことですか?



A:はい
例えば、お茶のイベントでも、お清めすると味が変わるよ、みたいな感じのことやって、少しずつ教団への興味・関心を寄せてもらったりしていました。



Q:その他の、布教活動は何をやっていたのですか?



A:いろいろやってましたね〜
布教イベントの他には、
信者さんが自分の友達に言ってみて、誘ってみたり、
チラシを配ったりしていました。
ちなみに、布教イベントもチラシで告知していました。
個人宅を訪ねて、訪問勧誘は昔はやっていたそうですが、その当時はもうやってなかったですね。
あとは、街頭に立っての勧誘とかもやりません。



Q:入会までの流れってどんな感じですか?



A:
①信者さんが興味ある人を道場へ連れてくる
②私が話を聞く
という流れが主です。
信者さんが基本的に、ある程度、教団についてお話しをしてくれているので、
「どこまで聞いてますか?」と質問して、それにいろんな知識をお伝えする感じですね。
そして、ご神体の説明をします。
その後は、その場ではしつこく入団を迫るなんてことはせずに、
研修会がこの日にあるから、お時間あればぜひきてね〜
って感じですね。



Q:勧誘におけるテクニックはありますか?



A:恐怖を煽る、というのは、今思い返すと、無意識にやってましたね…苦笑
孫の代に負の遺産を残したくないですよね?
とか…笑
例えば、



足が痛いです
という悩みがある方には、



その足の痛み、このままだと
息子や孫にも引き継がれてしまいます。
それは嫌ですよね?



はい…



現状の悩みは今の自分でもう終わらせたいですよね。



はい…



だったら、ぜひうちの教団に!
みたいなフレーズが一番効果があったと思います。
自分はまだいいけど、大切な人や家族にまで及ぶのは嫌という心理だと思います。
その他には、



宇宙の法則を知っている方が人生有利な気がするよ



知らなくても、いいけど知っていて損はないんじゃない?



まずは3日間の研修を受けてみてから、入るかどうか判断してもいいんじゃない?
辞めたい時はやめれるから。
みたいな感じです。



だいたい、3日間の研修受けたら、なんだかんだズルズル続けることが多いですね。
ちなみに、その研修の参加費はペンダント+テキスト代で1万円ぐらいです。



Q:このような方法はどうやって学んだのですか?



A:幹部会です
幹部会とかで、他の拠点がどのような方法でうまく行ったのかなどがシェアされるんですよね。
それを学んだりしていました。



Q:布教活動における大変だった思い出はありますか?



A:若者への布教が一番むずかしかったですね〜。
なんせ孫の話が響かない!笑
教団の信者の方が布教してくれていたのですが、やっぱり入団した人たち全員が活動しているわけではありません。
活動してくれている方は、だいたい3分の1ぐらいの方ぐらいでしょうか。
私が所属していた拠点は、最後は大分県の中津でしたがそこでは信者さんが100名ほどで、お祭りにくる人数はだいたい30〜40名ぐらいでしたからね。
頑張るかどうかは、個人次第ですので、全員が勧誘してくれるわけではないというのは現実としてありましたね。
中には、親がうるさいから来てます、という人もいました笑



Q:教団内であった面白い話やトラブルなどあれば、教えてください



A:幹部同士の不倫はありましたね笑
あとは、ご奉納金の管理に関する金銭トラブルとか。
お金がなくなった、みたいなトラブルありましたね。
教団では、お金関係と男女関係は処罰が厳しいので、それでクビになる人もいました。
後は厄介な信者の方もいらっしゃいましたね。
アルコール中毒で変な絡み方をする人もいたし、
あとは、別の拠点では可愛い方が導士として勤めている拠点では、ストーカーみたいな方がやたら来るようになった、みたいな話を聞いたりもしました。
それで、その方は別拠点へ移動されたらしいです。



Q:その場合、教団としてはどのように対処されるのですか?



A:まぁ基本的には、なるべく難のない感じで接しますが、あまりにもヒドイと信者も出禁になります。



Q:振り返ってみて導士の活動はどうでしたか?



A:いろいろありましたけど、楽しかったですね!
最初は道場町の指示で動いた時期もあるのですが、長崎に移ってからは無双モードでした!笑
道場長に私がなったのですが、すべては自分の指示で運営できるので、ある意味、自分の好き勝手できてめっちゃ楽しかったです!!
その時は、結果も出ていたので、ここから無双モードでした笑
それに教団の教えも、どうすればより伝わりやすくなるか?
とか自在にアレンジしたりもできて、好きなようにできて良かったですね〜!
とてもやりがいを感じていました!
【第四章】教団を脱退から現在まで



Q:詳しくありがとうございます!教団をやめようと思ったきっかけは何ですか?



A:いろいろあるのですが、自信を持って教えを伝えることができなくなったことですね。
これまでは何の迷いもなく、自信満々に教えを伝えていたんです。
だけども、数年積み重なった違和感で自分の教えに疑問が生じ始めたことで、疑うようになりました。
それこそ、厄介な信者の方を出禁にするというのも違和感でした。



Q:違和感とは具体的にどんなものですか?



A:毎日道場に来る人より、月1、年1しかこない人のほうが幸せそうでした笑



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依存心強い人は、常に困っている感じがありましたね〜。



またヒドイ人は出禁になってました。
そもそも、この教団の教えは、全人類が救われるべき、とあったはずなのに。
そういう厄介な信者も原因は曇りなはずなのに、そこは見捨てるのか?
とか思いましたね。



確かに…。
他にも、なぜ毎日、浄化しているのに病気になるのか?とか。
「同級生が鬱になったんです」みたいな相談もあって、それは病院行きなよ。みたいなアドバイスもしたりして。
その辺はアドバイスしながらも不信感が募っていきました。



手かざしで良くなるのに。手かざしでよくなるはずだったのに。
みたいな感じです。
あとは、そもそもとして、私が導士になったきっかけって母親のガンなんですよね。



家系の曇りを払ってガンをなくすために導士になったのに、全然よくならないんですよね。
なんなら、乳がんが肝臓に転移していたんです。



え
え?がん消えないんだ…と思いました。
あ、でも母親は現在、元気してますよ!
一応、肝臓に転移しているのですが、大きさは変わらず、全然体に悪影響はないらしいので、定期的に病院にいきながら様子見している状態です。



あとは人間関係も悩む部分がありましたね
長崎の拠点では、自分で自由にできていたのですが、大分に移動してからは、上司にあたる道場長がいらっしゃったのですね。
その人は、「俺に全部従え」みたいなスタンスで、それがめっちゃ嫌でした。
しかも、言っていることも納得行かなくて。
でも根本として、こんな人間を道場長として据えている本部がそもそも間違っているのではないか!と思っていました。
その一方で、長崎の神主さんと仲良くなったのですが、この方は神道を知っているのでとても視野が広かったんですよね。
この教えすごいな!って思い始めて、この素晴らしい考え方や教えをもっと教えた方がいい!
それを伝えていこう!と思っていたのですが、「それはダメだ!」って上司から言われました。
それは本当に納得いかなかったですね。
教団のトップは頭が硬くて老害みたいな人間が集まっているんだと感じました。
しかも、毎日毎日来てくれる信者さんも、なんだか不幸な感じもあって。
教えの中心は神道なので、おそらく教えはすごいんだと思います。根本はすごい。
でも、関わってる人間がやばいなって思ってました。
それに、私がいろいろ質問攻めしまくって、都合が悪くなると「それはすべて神の意思だから。所詮人間が知ることなんてできないよ」と濁されたり。



教団を変えてやろう思っていたけど、途中で心が折れました。
私の力じゃ無理だ。
もっと偉くなって変えようと思っていたけど、そこまで頑張れなかった。
毎日、道場に来ている人たちが不幸そうである。
毎日、足が痛いと通ってくれている人も一向に、足が良くなる気配もなく。
この教団の中にいる人ってやばくね?
と思ってから、なんか無理ってなりました。
それから辞める!と思って、2023年の3月に活動を辞めると宣言しました。
正式に脱退したのは、2025年の1月です。



Q:辞める時の手続きはどのような感じですか?すんなり辞められましたか?



A:すんなり辞められました
多少は、引き止めもあったのですが、もう辞めるって決めたんでスパッと辞めました。
手続きは2パターンあって、
- 最初の頃にもらったペンダントを返却するか、
- 普通に辞めますって言って、書類出すか
んで私は、書類を出して辞めました。
ペンダントの返却はやりませんでした。
なので、今でも手元にあります笑



Q:なぜペンダントは返却しなかったのですか?



A:いやぁ…。開けちゃったんですよねぇ…笑



Q:開けた…とは?笑



A:本当は開けちゃいけないやつなんです…笑
実は、3日間の修行でもらったペンダントって、ロケットペンダント形式なんですよね。
要するに、ペンダント部分がパカッと開く感じのタイプで。
そのペンダントを受け取る時の注意事項として、「これは絶対に開けてはならない!」とされていたんです。
ペンダントは神様と同じ扱いをしなければならず、命よりも大事に扱いなさい、と言われました。
ですので、まずは地面におかないこと。
当然、床に落としてもNGです。
そのためペンダントを入れる袋に入れています。
その袋も、月1回はその袋を変えることを推奨されていました。
さらには、普通の手で触ってはいけません笑
触る時は、自分の手をウェットティッシュで拭かないといけないんですね。
そのウェットティッシュも市販のものではなく、ちゃんと専用のものがありまして。
15分間の浄化が施されたウェットティッシュです笑
とまぁ、そんな感じのルールを、ペンダント受け取って10年以上守り続けていました。



なかなか大変だ…
もちろん絶対に開けてはならない!と強く思っていたのですが、辞めて2024年についに開封してしまいました。
というか、知り合いの方が勝手に開けていました笑



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なので、辞める時は開けたのがバレたくないので返却はしませんでした笑



Q:面白すぎる…。ペンダントの中はどんな感じだったんですか?



A:真ん中に「、」みたいな点が書いてある紙が入っていました。
それだけでした。
※見せてもらいました↓

















Q:開けた後どんな気持ちでしたか?



A:今日で死ぬんだな…って思いました笑
「開けるのは大変ご無礼な行為だ!」と言われ続けて10年以上ですし、それをずっと信じ続けていたので、開けたその日は、「絶対に死ぬ!」って思っていました。



笑
帰り道に車にひかれるのでは?
とか、襲われるかも?とか
そんなこと考えていたのですが、無事、あれから1年たった今でも元気で過ごしております。



Q:過去に信者さんからクレームはなかったのですか?



A:ほぼなかったですが、1回だけ大揉めしました笑
ーこの13年を振り返って、どう感じますか?ー
そうですねぇ…。
なんだかんだで楽しかったですね。
確かに、時間を無駄にした感じもあるにはあるんですが、
でも幹部になったことで、関東とか東京にもいくことができました。
もし28歳の時に、幹部にならなかったら、おそらく地元にずっといただろうし、なんだかんだで、ずるずると信者を続けたかもしれないと思います。
もちろん、本来はもっと真っ当な道を笑、効率的に歩むこともできたのかもしれないし、それがベストだとは思うんですが、
でも私の場合は、幹部になったからこそ、教団をキッパリと辞めることができたと思うし、
活動の中で、いろんな人を見て来たからこそ、「私はここじゃないところで生きたい」と思えたんですよね。
ですので、結果として、悪くはなかったなと思います。
関わったからには、このルートを辿る他なかったと思うので、逆に良い経験したなという感じですね。
ーおわりにー
幸か不幸かわからないが、私の周りに宗教関係者は全くいませんでした。
もしかしたら、いたのかもしれませんが、少なくともガンガン勧誘されたり、聖書を読まされたり、みたいなことはありませんでした。
自分の人生にとって、宗教とは縁遠い存在に思っていました。
だからでしょう。
13年という期間を宗教の幹部として捧げた人物の人生にとてつもない興味、知的好奇心を覚えたのです。
どこか触れてはいけないタブーのように感じていたのですが、実際にインタビューが始まると、爆笑の嵐。終始笑いっぱなしで、とても和やかな現場となりました。
私の好奇心から始まったにも関わらず、今回の企画に快諾いただいたさえさんに心より感謝申し上げます。
追伸〜現在のさえさんはいかに〜



Q:現在はどんな生活ですか?



A:いろいろ仕事して、そして結婚しました!



Q:えぇ!?展開すご!!経緯を教えてください



A:出会いはマッチングアプリでした
あれから教団を辞めた後は、ありがたいことに、同じ教団の信者の方で、会社をされている方から「こっちで働かない?」と誘っていただいたことで、
そこの会社の事務として働くことになりました。
2024年からだったので、大体1年間ぐらい働きました。
で、その間に今の旦那と知り合いまして、それで結婚となりました。
出会いはマッチングアプリでした。



Q:自己紹介とか仕事の話ってどう伝えるんですか?



A:渋りましたね…
マッチングして、最初のデートの時にお互い自己紹介したあとに、仕事の話になりまして。
それで「実は〜、少々、宗教関係の仕事してまして〜」みたいな感じでぼかして伝えました。



いや、少々じゃないしょwでもご結婚おめでとうございます!



ありがとうございます!
そんな感じで、現在は夫婦ともども元気に過ごしております。





Q:現在のお仕事は?



2025年からドライヘッドスパの仕事を始めました(※2025年時)。現在は頭を癒す仕事をしています。



え?手かざし!?
〜 Fin 〜
追追伸
現在はさえさんはヘッドドライスパの仕事は辞められて、看護師として活躍されています。
マッチングアプリで出会った頃のさえさんの仕事について、旦那さんである友和さんに聞いたところ「仕事の話めっちゃ渋ってたから、怪しかった」と言っておりました。