数学の学び直しなら数学史から始めるのもオススメ

社会人 数学学び直し

どうも、マルタです。
最近、「数学を学び直したい」という声を、ちらほら聞くようになりました。


とはいえ一方で、

「数式を書くのはちょっと億劫…」
「計算とか、正直めんどくさい…」

そんな感じで、なかなか最初の一歩を踏み出せないというケースも多いんじゃないかなと思います。

そこで、個人的にオススメしたいのが「数学史」です!

つまりは、数学の歴史から知っていくというのもオススメです!

目次

数学の歴史は入りやすい

僕は社会人になってから、本格的に数学を学び直し始めました。

この3年ほどで、

  • 実数の構成
  • 論理学
  • 微分積分
  • 線形代数

を、論理構造からみっちり学んできました。

現在は、群・環・体 を勉強中です。

わりとガチガチの理論を学んでいますが、その一方で数学の歴史にもどハマりしています。

なぜかって?

めっちゃ面白いんだもの!!

  • そもそも、なぜ図形の面積を求めようとしたのか
  • 数字の歴史がいつなのか?どうやって生み出したのか
  • なぜ、この概念が必要だったのか
  • どんな問題意識から生まれたのか
  • 当時の人は、何に困っていたのか

こういった 背景やモチベーション が見えてきて、めちゃくちゃ面白い。

数学を単なる「答えをだすもの」「公式を覚えるもの」ではなく、人間の思考の痕跡 として眺められるようになります。

数学史の何が面白いのか?

理由はいろいろありますが、僕個人で感じた点をいくつか挙げてみます。

1.数学者は、だいたい全員イカれてて面白い

昔の僕は、数学者という存在を、

  • 冷徹
  • 合理的
  • 論理の塊
  • 完璧超人

だと思っていました。

でも、実際に調べてみると……

バカばっかりです(良い意味でw)

  • 自分の発明した定理を売る
  • 宗教団体を立ち上げる
  • 人が編み出した公式を平気でパクる
  • 数学は天才、でもお金はなくなる
  • 完璧主義すぎて人生ピンチ
  • ギャンブル依存症
  • 性別を偽って学校に侵入

……もう、やべー奴らの集まりです(笑)

たとえば、
370年近く解かれなかった フェルマーの最終定理 を解決した数学者も、

人生の大半を費やしておきながら、「それ、何の役に立つの?」と聞かれたら、

「知らんわw」

みたいなテンション。

みんな、悪魔的に狂ってやがるッ!

数学を作り出した人たちって、大概なんかネジが外れてるんですよね笑

まぁ逆を言えば、ネジが外れているからすごい定理を生み出せるのかもしれませんが…。

うーむ、奇妙な世界です笑

2.時代背景を知れる。

数学の発展って、数学者が机の上で「うーん、うーん」と考えながら、発展していった。

そんな印象が僕にはありましたが、実際に調べてみるとどうやら違うようです。

数学の発展を支えるのは、もちろん数学者たちの研究も多いですが、それ以外にも、その時代背景、人々の生き方、信仰や価値観、文化、トレンドなど。

意外にも時代の影響を強く受けている印象があります。

例えば、面積や図形に関する知識は、建物を立てるためだったり、数字の発明は計算しやすくするためだったり。

またマイナスの概念は、商業で扱う数字の借入などの計算から発展したりと。

実社会的に有用なものから発展しているものも多くあるのですね。

ですので、いきなり数式に向き合うよりも、もしかしたら歴史的背景から知る方がとっつきやすいかもしれませんね。

3.専門的知識がなくても、サクッと読めて面白い

数学史は、数学の専門的な知識なくてもサクッと読めます。

途中、数式が出ることもありますが「ふーん」と思って問題ないです。

それ以上に、数学者のやらかしなどの方が面白いですw

オススメの数学史の書籍

ライトに学べる数学史

イラストでサクっと理解 世界を変えた数学史図鑑
著者:Fukusuke

イラストが可愛らしいので、とても読みやすい。
数学が苦手な人でも、この本ならサクサク読めるのでは?

また同じ著者でオススメの書籍をもう一冊。

より深い数学の歴史が学べて面白いです。
また構成がドラマチックに編集されているので、「そういうことだったのか!」と納得できることが多いんじゃないでしょうか。

数学者について知りたいなら

数学者のエピソードを知りたいなら、ぜひこの書籍がオススメかなと思います。

数学者図鑑
著者:本丸 諒

数学者のエピソードにフォーカスした一冊。
こちらもイラストがポップなので、サクサク読めて面白いです😆

数学ドキュメンタリー小説

数学史とは少し外れるかもしれませんが、この一冊は超オススメです。

フェルマーの最終定理(新潮文庫)
サイモン・シン (著), 青木薫 (翻訳)

とある定理を証明するために300年以上、奮闘した数学者たちの歴史です。

とても興奮する内容なので、ぜひ一度読んでみて欲しい!

あとは、こちらの書籍は数学の歴史がよくまとまっているのでオススメです↓

数学の世界史 (角川書店単行本)
加藤 文元 (著)

玄人向け

数学史にハマったなら、絶対的にオススメはこの一冊↓

数学の歴史の全てが網羅されている名著。
というか今更ですが、数学の歴史を知りたいなら、ほぼこの一冊でOKなぐらいに詳しいです。(僕も最初読んでおけばよかった…)

ですが、この本は情報量が多い分、デカいです!マジで笑
そして、けっこう高いので、図書館などで借りて読むのも手。

まとめ〜数学を学び直すなら、まず歴史からもあり!〜

今回は「数学の学び直しなら数学史から始めるのもオススメ」というテーマで語ってみました。

もちろん数学を学び直す以上は、数式を用いて計算したり、証明したりすることも大切です。(というか数学はそれが醍醐味!)

でも、

「数式とか図形とか、正直あまり面白いと思えない…」

「方程式とは解く気にならね〜。でも数学理解してみたい」

など、もしそう感じているなら、まずは数学の歴史や、人物エピソードに注目してみてください。

数学の楽しみ方は、問題を解くだけではありません。

数学者たちの好奇心と狂気が詰まったエピソードを知ったり、歴史的背景を知ることも、立派な学び直しの数学だと感じます。

僕自身も、数学の歴史を知って、改めて数式と向き合ってみると、また違った側面が見えて面白いと感じています。

数学を学び直すなら、いきなり問題を解かなくてもいい。

まずは、数学の物語に触れてみる。

というのもありかなーと思います、
ぜひ数学を学び直すうえでの、何か参考になれば幸いです。

ではまた!

この記事を書いた人

コピーライター、コンサルタントを経て、現在は数学研究家として活動中。売上至上主義に疲れて、数学ガチったら、思ったよりハマってしまいました。数学をはじめて3年目に突入。数学を通してみる、面白さや幸福について探究しています。

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