どうも、丸田です。
「数学的思考は大事だ!」という主張を聞いたことありませんか?
例えば、本屋でも「数学的思考を身につける」をテーマとした本は数多くあります。
もちろん数学的思考は大事ですし、この思考があるから計画的に行動することができます。
しかし、僕は「算数的思考も大事じゃね?」とも思うのです。
ということで、今回は算数的思考について解説していきます。
数学的思考と算数的思考の違い
そもそも数学的思考とは何か?
いろんな考えがありますが、突き詰めると「望む結果を手に入れるためにどうすれば良いか?」を効率的に考える思考ツールです。
いわゆる逆算思考です。
例えば、学生時代に学んだ方程式なんか典型例だと思います。
x+1=0という方程式があったとしましょう。
この方程式の解はx=-1です。
これはどうすれば0という結果になるか?その逆算思考の結果がx=-1というわけです。
算数的思考とは何か?一言で言えば「結果を意識しない考え方」です。
一方で算数的思考というのは、「順算」思考です。
小学生の頃の算数を思い出してみましょう。
「1+1=?」「3+2=?」というように、手元にある2つ以上の数字がどうなるか?を考えていましたよね。
例えば、手元に3が2つあったとして、
その2つの3を足すか、引くか、かけるか、割るかで答えが変わるのです。
このように結果がどうなるかはわからないみたいな、思考が算数的思考と僕は定義しています。
そして、ここからが本題なのですが、今の時代この「算数的思考」が大事なんじゃないか?と思うのです。
算数的思考が大切な理由
では、なぜ算数的思考が大事なのか?
そう感じる理由をいくつか述べたいと思います。
結果を求める思考に偏り過ぎている
全体的に結果を求める思考に偏り過ぎていると思うんですね。
最近聞く言葉には、コスパやタイパなど効率化を考えるような思想が多いと感じます。
もちろん効率化が悪いわけではありません。ですが、この効率化が行き過ぎると逆効果ではないかと思うのです。
ちなみに結果というのは、意味や目的も含みます。
例えば、「これやって何の意味になるの?」「これを学べばどうなるの?」
これらも何かしら結果ありきの考えですよね。
そんな何かの行動に意味や目的を求め過ぎているのでは?と感じるのです。
意味があるかどうか?目的は何か?というよりも、意味を探すことも大切なのではないでしょうか。
「結果を求め過ぎない」。このような意識を持つことで、行動の選択肢が一気に増えると思うのです。
意味があるからやる、だけじゃなく意味がなくてもやる。
やってみてから意味や目的を考えてみる。
これも算数的思考です。
ちなみに、僕は今数学を学んでいます。
学生の頃に学んだ数学をより厳密化する取り組みをしていますか。
なぜそんなことするのか?
特に理由はありません。
でも数学を学ぶ過程で気づくことはいくらでもあります。
これって何も、数学に限らず、例えば絵画を見る。
博物館に行く。植物観察をする。書道を学ぶ。茶道を学ぶ。などなど。
ありとあらゆることにも当てはまるのではないでしょうか。
つまり一見すると、意味や目的がなさそうなことも、やってみると意外とハマったり、学びの所作が仕事にも使えたりするかもしれません。
あるいは、何か仕事でミスしたとき、嫌なことがあった時の心の支えになってくれるかもしれません。
繰り返しになりますが、結果を求める思考が悪いわけではありません。
ただ現在はそれが偏り過ぎているだけです。
だからこそ、バランスを取るためにも意味があるかないかわからないようなことをやることは大事なのではないでしょうか。
結果主義は生きづらさにつながる
僕は2016年から2022年まで広告業を営んでいたのですが、正直結果主義に疲れてしまったのです。
まぁこれは僕がバランスの取れた仕事の仕方ができない、人を幸せにする広告を作れなかったという実力不足もありますが、やっぱり結果や売上をコミットされる仕事をし続けるのはめちゃくちゃ大変です。
もちろん、結果も大事ですがそれだけだとツライものがあります。
実際に目標を仮に定めて達成しても、すぐまた別の目標を求めたくなります。
結果に幸福を依存し続ける限り、常に幸福を求め目標を達成し続けるという渇望に苛まれるのです。
それだといつまでもずっと結果を追い求めないといけないという事態になります。
ムダを楽しめると豊かさにつながる
結果主義はとにかくムダを嫌う傾向にありますが、ムダも楽しめると豊かさを感じられると思うのです。
それはテクノロジーの発展に伴って感じている違和感でもあります。
最近では、人工知能AIがとても便利になっています。
もちろん、これは良いことなのですが、一方では人工知能を最大限活用してコスパ良くせっせと働くという傾向もあります。
つまりは効率的になったが故に、さらに作業や仕事が余白に押し詰められているような、そんな感覚です。
だからこそ、ちょっとムダも楽しむようなそんな意識も大切なのではと思っています。
子ども心に立ち返ろう!
とまぁ、ややこしげな話をずっと話してきましたが、シンプルに言えば「子供心に立ち返ろう!」って話です。
子どもの頃は知らないことにとにかく好奇心旺盛になったのではないでしょうか。
新しいことを知るのが、とにかく楽しかったと思うのです。
もちろん、「これ勉強しなさい!」と言われるものは嫌ですが、自ら好奇心を持った物へはトコトン追及します。
それがどんな意味があるか?どんな結果につながっているのか?なんてのは考えなかったと思うのです。
時には、結果から逆算して考えることも大事ですが、自分が自然と「これ気になる!」という好奇心を大切にしていれば、おそらくよりよく生きられると確信しています。
今できることや気になることを意味も考えずに、とりあえずやってみる。
ぜひ逆算ではなく順算の「算数的思考」を実践してみてください。