自信がない、は誇っていいという話。

どうも、丸田です。
最近、専門学校の集まりで、「最近の若い人は自信がない傾向がある」という話が取り上げられ、それをどう対処するかという話題がありました。

確かに、諸外国に比べると、日本人は自信がないという傾向にあるようです。
しかもこれは、学生に限らず、社会人でも傾向があるようで。

「この自信がない」、について僕が感じることは、「自信がない」は誇っていいです。
別にこれは寄り添いでも、慰めでもなんでもなくw

自信がないということは、「無知の知」を獲得しているからと言えるからです。

目次

「無知の知」とは何か?

という話ですが、ザックリ言えば「知らないことを知っている」ということです。

どういうことだよw

と思われるかもしれませんが、
紀元前の哲学者ソクラテスが至った非常に賢人らしい結論なのです。

時代背景を少しだけ説明すると、その時代は、いかに自分が賢いかをアピールする時代でした。

ですので、人を論破し、論破されの文化だったのです。
(だから哲学が発展した経緯もありますが)

その結果、多くの人は「自分は賢い、なんでも知っている!」と言い張り、自分が見落としていることに目もくれなかったのですね。

しかし、その見落としこそ正しい理解の妨げになっていることも往々にしてあります。

ソクラテスはその見落としすらも、見落とさなかったのです。

つまり、どれだけ何かに詳しくなったとしても、「何か見落としているかもしれない」という意識があったわけですね。

これがその他賢者もどきと、真の大賢者ソクラテスの違いでしょう。


もちろんこれは現代にも言えることで、何かを深く勉強すれば勉強するほどに、その学問はより奥深さに気づき、
「自分にはまだまだ知らないことが多い!」と気付く

そんな経験ありませんか?

この「まだまだ知らないことが多い」という意識があれば、
たとえどれだけ学んでも、どれだけ経験しても、常に成長を意識した謙虚な姿勢を持つことができるのです。

これが無知の知なのです。

話を戻すと、自信がないというのは、まさに無知の知と言えます。
なぜなら、自分の行動が完璧でないと知っているからです。

もし今からあなたが何かセミナーをするとしましょう。
このセミナーを聞いた人は100人中100人が感動し、拍手喝采で賞賛をくれる、と知っているならば、おそらく自信がないという気持ちにならないのではないでしょうか。

だって、絶対褒められるんだからw

でも、そうではなく

「反対意見が出たらどうしよう」
「内容がしょうもないと感じられたらどうしよう」

なんて不安があるから、自信がないなぁと感じるわけです。

つまり、そのようなリスクやもしもなシチュエーションを考えることができる賢さがあるということです。
だから、自信のなさは賢さの証拠なのです。

自信がないと嘆いてはいけません。自信がないは誇れる武器なのです。

自信がないにおける注意点

しかし、この自信がないに関して1つだけ注意点があります。
それは行動しない理由にはならないということです。

自信がないから行動しない

これは実にもったいない思考なので要注意です。

僕の経験を話すと、

以前はマーケティングやコピーライティングなどのセミナーを実施しておりました。

マーケティングのセミナー1回目は初めて行うので緊張します。

自信ないなぁ…。

僕よりマーケティング詳しい人いたらなんと言われるだろうk…

なんて不安は当然感じるのです。

だからこそ、僕はめちゃくちゃ準備しました。
結果うまくいき、とてもタメになりました!というコメントもいただいたのです。


そこで自信をつけ、2回目、3回目と開催すると
1回目ほどうまくいかなかったのです。

なので、自信を身につけることでかえって、
ヘタになる可能性もあるんだなぁと思います。

その経験から言えることは、人は自信がないからしっかり準備する。
しっかり準備するからうまくいく。

そう思うのです。
逆に自信がありすぎると手を抜いてしまう可能性もあります。
(もちろん性格もあるかもですがw)

もっと言えば、自信がないと感じた行動は逆にやってみると成功するケース確率も高いのです。

もちろん、やりたくないと思うなら別ですが、
やってみたいけど自信がないな…と感じた場合はまずはやってみるのが良いです。

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