【数学は情緒】数学者は論理だけで生きているわけではない話

数学 情緒

どうも、マルタです。

数学者と聞くと、

  • 超論理的
  • 頭が良さそう
  • 厳密な議論を要求されよう
  • しゃべるとめんどくさそう笑

そんなイメージがあるのではないでしょうか。

僕も人に「数学を勉強しています」というと、「え?数学!?」とか「論理的なのですね!」とよく言われます。
ですが、僕はどちらかといえば感覚派です笑

僕のモットーはリラックス。

気分によって行動が変わります。
また効率は求めません。心地よさを大切にしています。

おまけに占いでは、「ロマンを求めるタイプです」と言われますからね笑

数学を学ぶ人ほど「感覚」や「ロマン」のような冒険心が大事だと考えています。

目次

数学は情緒である

「数学の本質は『計算』や『論理』ではなく、情緒の働きだ」。

これは数学界に多大なる業績を残した日本人数学者「岡潔(おかきよし)」の言葉です。

岡潔さんは世界的にも有名な数学者で、功績に驚いた海外の数学者が、わざわざ岡潔さんに会いに日本の奈良を訪れたとされています。

そんな偉大な数学者が放った言葉が「情緒」なのです。

ちなみに「情緒」とは人間の感情や気分、情動、感受性のことです。

感情を磨く

例えば、空が晴れていれば「気持ち良いな」と感じたり、花を見たら「ああ綺麗だな」と素直に感じられる心です。

このような心こそが数学において大事だと言っているのですね。

つまりは、本当に深く数学を味わい尽くしている人は、論理的な側面もある一方、心や感覚、感性も大事にしているということです。

つまり、数学の中心には心があるのです。

もちろん、僕自身もロマンを追いかけて、日々数学の研究に取り組んでいます。

無限に広がる好奇心を持つ

とはいえ、情緒の働きとは一体何なのか?と思うのではないでしょうか。

僕が思う情緒とは、「無限に広がる好奇心を持つこと」だと考えています。

もっとわかりやすく言うなら、知れば知るほどもっと多くのことを知りたくなる気持ちでしょうか。

走る子供

世の中には2種類の好奇心の持ち方があると思っています。

それは、

  1. 収束する好奇心
  2. 発散する好奇心

です。

収束する好奇心

計画

収束する好奇心とは、何かの目的のために知りたいと思うことです。

例えば、あなたが副業で稼ぎたい時に、「何が稼げるのか」「どんな副業のやり方が存在するのか」を調べたりしますよね。

あるいは営業でトップセールスになりたい人は営業のやり方を調べたりすると思います。

これは何か目的を達成するために情報を知りたいと思う気持ちです。

おそらく9割以上は、何かしらの目的のための好奇心を満たしていると思われます。

もちろんそれも大事なのですが、その一方、もう一つの好奇心がとても重要なのです。

発散する好奇心

無限の好奇心

発散する好奇心には、ゴールがありません。

例えば、「なぜこの問題に取り組むのか?」に対する答えがないのです。

「面白そうだから」「なんとなく、興味惹かれたから」など。

ゴールなんて一切考えない。

「これをやる意味はわからないけど、面白そうだからやる」

特にゴールはなくても、無限にいろんなものに好奇心を持ち続ける。

これが発散する好奇心なのです。

個人的には、この発散する好奇心こそが情緒であり、大切にしたい精神だと思うのです。

マルタ

ちなみに、一見無駄だと思われることも、いつかどこかで役立つことあったりします。

発散する好奇心と言えば、僕が訳もわからず好奇心で福岡タワーの体積を測った記事もあるので、もしよければ参考ください笑

【参考記事】ギックリ腰になったので、福岡タワーの体積を測ってみた【数学徒然草】

数学の論理の根底には感覚的な心がある

数学はロマン

昔はものを数えるために数学が使われていました。
今では関数、微分積分、代数学、複素関数といろんなジャンルに発展しました。

特に微分積分が誕生したことで科学が一気に発展したと言われていますが、果たして全ては論理なのでしょうか。

そう考えると、全てが論理とは言い難いです。

根底には人が持っている感覚的な心があると感じます。

なぜなら、微分積分を発展させたのはライプニッツという数学者ですが、彼はもともと哲学者です。

哲学的な問いから「これ以上分割できないもの」を考え、それが微分積分に発展したと考えています。


また今では生活に欠かせない、降水確率や副作用の発生率を表す%などの確率。
この確率や%は未来予測に使われていますが、この学問が発展したのはギャンブルがキッカケです。

カルダノというギャンブルまみれの数学者がギャンブルに勝つために確率を考え始め、それに興味を持ったパスカルとフェルマーが確率の分野を広げていったのです。

そう聞くと、まぁ、、、なんとも人間らしい一面がありますよねぇ〜笑


ちなみに、数学の世界でもフェルマーの最終定理という超有名な定理があるのですが、このドラマも面白くて。

1つの公式が解決するのに360年近くかかっているわけですが、果たして解決したからと言って何に役立つのか?、それはわからないそうです笑

ただ、「解決したい」という情熱があったから解決しただけ、みたいな話です。

これらは何かゴールのために向かっていく論理とは違う、ロマンの世界だと思うのです。

【参考】フェルマーの最終定理に関する記事はこちらからご覧いただけます。

≫【書籍紹介】360年以上、偉人の命をかけて解決した究極の問題「フェルマーの最終定理」

このように数学の根底には、論理や計算だけではない、人間っぽさがあります。
これが心であり、岡潔さんがいう、「情緒」なのかなと感じるのです。

論理だけでなく、心や感性を大切にしていきたいものですね。

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